AF-Cでターゲットモード・シングルAFともに走っている犬を追いながら連射で撮影するのはキビしかった。具体的にはシャッターを切って一枚目でピントは合っていますが、ブラックアウトしている間に連射で切っているカットにはピンが合っていませんでした。
Z5はNikonフルサイズミラーレス入門機ということで今まで、早い動きものの撮影では使っていなかったのですが、今回ワンちゃん撮影をメイン機として使ってみて、走っている動物に限ってはきついなと言う印象です。
もちろん上位機では違った結果になると思います。ただコストパフォーマンスから考えるとまだまだ一眼レフは必要かなと思いました。
野鳥撮影や戦闘機撮影の方々がよくD500はまだまだ手放せないと言うコメントを見るのですが、実感して感じる一日でした。
NikonZでAF-Cで連射をした写真
1.走り出すタイミングで半押し(親指)でフォーカスをあわせています。
被写体が小さくてアップしすると画像が荒れてわかりにくいですが、この写真はワンちゃんにピントが合っています。
2.ここからはAF-Cで追従しながら連射で撮影をしています。被写体が遠いのでぱっと見ではピントが合っているように見えますが、すでにピントが合っていません。
3.このあたりからいいカットがあれば採用するのですが、見てわかるレベルで全然ピントがあっていません。Z5の連写性能が低い(秒/4コマ)ことを差し引いても仕事では使えないですね。
4.ピントが合っていればトリミングして納品する写真ですが全然だめです。
5.Z5ではシャッターを切った瞬間にブラックアウトします。今までの感覚でうまく被写体を追えているとは思いましたが、感覚的にブラックアウト中に被写体を追えていない印象でした。
まとめ
参考写真からわかるように動きの早い被写体を対象にした撮影はキビしいと言う印象です。撮影に協力していただいたワンちゃんには申し訳ないのですが4往復ほど走ってもらったのですが、Z5では全部のテイクでピントの合った撮影はできませんでした。
そのことから走っているワンちゃんを連写で撮って撮影したいカメラマン(ワンちゃんオーナー)さんにはNikonZ5はオススメできないかもしれません。
走っているところを撮りたいユーザーさんにはミラーレスでは上位機種が選択肢になると思います。しかしミラーレスのZ5以上のカメラはどれも20万円以上と高価なため、10万円程度で手に入れるならNikonD500やD7500などの一眼レフカメラがまだまだオススメと言えるでしょう。
しかし、NikonZ5が駄目なカメラと言っているわけではありません。実際このNikonZ5で仕事の撮影もこなしてきています。動きがそれほど早くなければ十分追従してくれます。室内で歩いたり、小走りしている程度のワンちゃんであれば十分撮影できます。動物AFも画面に大きく顔を入れてあげればしっかり追ってくれます。
どのようなものを撮るか決まっているカメラマンさんで飛んでいる野鳥を撮る・戦闘機を撮るなどのカメラマンさんでなければ十分動体撮影も可能です。また何を撮りたいかがまだ定まっていないカメラマンさんにはNikonZ5はオススメできるカメラです。
SDも2枚させるのでデーター面でも安心できます。新品のフルサイズミラーレスが15万円程度で購入できる魅力は絶大です。
今回の記事で名前の出てきたカメラ
【NikonZ5】
カメラマン夫が仕事用にはじめて購入したフルサイズミラーレスカメラ。SD2枚のダブルスロットで価格も新品で15万円程度と最近のカメラの中では比較的手を出しやすい価格です。
今回の動体撮影で、動きが早くて不規則な動きをするものをメインで撮影する場合には不向きなカメラではあります。しかし評価の高いNikonもEVFやグリップ感と満足できるポイントが断然多いです。
【NikonD750】
2014年発売のNikonのフルサイズ一眼レフカメラです。未だにカメラマン夫が仕事で使用している使い勝手のいいカメラです。動体撮影も今まで不満はありませんでした。高速シャッタースピードの上限が1/4000など注意点もありますが中古市場で10万円程度で購入もできるカメラです。
【NikonD75000】
NikonのAPS-Cサイズセンサー搭載の一眼レフカメラです。上記で紹介したNikonD750よりセンサーサイズは小さくなりますが、一世代新しいEXPEED 5を搭載しており、野鳥撮影や鉄道撮影を行うカメラマンさんからも好評のカメラです。販売店によってはまだ新品で買えるカメラです。
【NikonD500】
NikonD500は上記で紹介したD7500の上位機種です。センサースペックはNikonD7500と同等です。NikonAPS-C一眼フラッグシップを手にしたい人にはD500がオススメ。野鳥撮影・飛行機撮影をメインにしているカメラマンさんでは今でも現役バリバリのカメラです。
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