「ISO感度」の基本。夜景や室内の撮影で活用

カメラの基本

一眼カメラを購入してから、設定のための項目や数値が多く存在しますよね?

それぞれがどのような役目なのか、理解するまで少し時間がかかると思います。

今回はカメラの3大要素の一つ「ISO感度」について説明します。ISO感度は一眼カメラの撮影設定において、夜景撮影など暗い場所での撮影に活用する設定です。「ISO感度」の仕組みや、数値の違いにおける変化などについてご紹介します。

一眼カメラの設定

写真の3要素

一眼カメラを使った撮影を行うとき、色々な数値を目にすると思います。

主に「ISO感度」「シャッタースピード」「絞り」の数値を調整して撮影を行います。

ISO感度は暗い撮影環境で活躍

今回紹介するISO感度は、電子的に光を増幅させる性能です。光量の少ない暗い場所などで、シャッタースピードを稼ぐことができます。

暗い場所ではできるだけ光を集める必要があるります。そのため、シャッタースピードが低下することシーンが多々あります。その光をカメラ本体の能力で増幅させることができます。その【光を増幅させる能力】が「ISO感度」です。

夜景(手持ち)

使用カメラ :LUMIX DC-GF10 レンズLUMIX G VARIO 12-32mm/F3.5-5.6  露出補正:-1 露出プログラム:ノーマルプログラム シャッタースピード :1/40  F ナンバー:f 3.5  焦点距離 :24mm(35mm換算) ISO :3200 WB:Auto 編集ソフト:Affinity Photo

夜景の撮影は暗い環境下で行う必要がある場合が大半です。基本は三脚による撮影が必要です。

カメラマン夫
カメラマン夫

かと言って、旅先など三脚を気軽に使うことができない時や、ふと見つけた美しい夕日など、手持ちで夜景を撮影する機会もありますよね?そんな時に使うのがISO感度です。

ISO感度を上げることで、手持ちの撮影でもブレを生じさないシャッタースピードまで引き上げることができます。

手ブレを防ぐことができるシャッタースピードの目安として、1/(レンズの焦点距離)秒と言われます。50mmの焦点距離の場合は1/50秒以上のシャッタースピードになるようにISO感度を調整することで手ブレを抑えることができます。

今回紹介している夕日の写真は焦点距離が24mmに対してシャッタースピードが1/40です。カメラマン夫はこれで手ブレしないだろうと今までの経験則から予想しています。みなさんも撮影を重ねることで1/(レンズの焦点距離)秒を目安にして【自分の手ブレしないシャッタースピード】を見つけてみてください。

室内などの薄暗いシーン

夜に限らず、屋外と比較して暗い環境になりがちなのが「室内での撮影」。

室内での撮影でも、明るさの具合によってはISO感度を上げないと、シャッタースピードの低下からブレた写真になることもあります。

夜景撮影ほどISO感度を上げる必要はありませんが、適度にISO感度を上げることで適切なシャッタースピードで写真を撮影することを心がけましょう。

カメラマン夫
カメラマン夫

上の博物館の写真はISOを1600まで上げてシャッタースピードを1/60まで上げています。焦点距離が24mmなのでISOとシャッタースピードを両方下げることもできましたが、安全に撮影したかったので、ISO・シャッタースピードともに1段づつ上げて撮影しました。最近のカメラは感度耐性が高くカメラマンにとっては助かる進化を遂げてくれています。

絞り(F値)を上げたい時

「シャッタースピード」「絞り」「ISO感度」の関係性は奥が深いです。最初は理解するまでに、難しいと感じます。

画角の隅までピントを合わせたい時など、絞り値を上げる場面では、シャッタースピードが低下する傾向にあります。

絞った撮影を行いたい場面でもISO感度を上げることでシャッタースピードの低下を抑えた撮影を行うことができます。

カメラマン夫
カメラマン夫

上の参考写真のように風景写真をくっきり撮影したい時に使うのが絞り(F値)です。この絞り(F値)を上げていくとシャッタースピードが下がってきます。三脚がなくて手持ち撮影したい時手ブレしないシャッタースピードを得る為に、ISO感度を上げてシャッタースピードを稼ぎます。

ISO感度を上げるメリット

ISO感度を上げる、メリットデメリットについてご紹介していきます。
まずは、ISO感度を上げることで得ることのできるメリットについて解説していきます。

シャッタースピードが上がる=手ブレ抑制

カメラ3要素相関図

ISO感度を上げることで、光が電子的に増幅されるため、光を取り込む時間を短縮できます。イコール(=)シャッタースピードを上げることができます。

シャッタースピードを上げることで、手持ち撮影においても手ブレを抑制することができます。

繰り返しになりますが、シャッタースピードは、1/(焦点距離)秒が手ブレが生じる目安となるため、シャッタースピードをこれ以上、上げることができない場面は、ISO感度を上げることで対応することができます。

シャッタースピード比較

手持ちで夜景などの撮影ができる

前述のとおり、ISO感度を上げることで、光の量を電子的に増やすことができるため、シャッタースピードが向上します。

そのため夜間など、光が限りなく少ない場面での撮影においても、手持ちで撮影できるほどのシャッタースピードまで引き上げることが可能です。ふと目に入った美しい風景・夜景などを気軽に撮影もできるようになります。

カメラマン夫
カメラマン夫

サンプルの写真は自宅の前から見える夕焼けが美しく、とっさにカメラを構えて撮影しました。絞りもF値/8まで絞って、シャッタースピードも1/100を確保しました。その時のISO感度がISO5600鑑賞にも充分耐えうるレベルです。

ISO感度を上げるデメリット

ISO感度は暗い場所での撮影の悩みを解決してくれる機能だと説明してきましたただISO感度は上げることによる弊害も生じる諸刃の剣です。
ここからはISO感度を上げることによるデメリットについてご紹介していきます。

ノイズ

ISOまとめ

ISO感度の数値を上げる程、画像上に多くのノイズが出現し、画像が大幅に荒れてしまいます。

画像が荒れることによって、拡大したとき、低いISO感度で撮影したときとは比較にならないほど細部(ディティール)が乱れてしまい、ザラザラの画像になります。

ただ、シャッタースピードを上げるためにISO感度を大幅に引き上げるのではなく、シャッタースピードの限度を考慮した設定が必要と言えるでしょう。

カメラマン夫
カメラマン夫

前述していますが、手ブレしないシャッタースピードの目安は【1/焦点距離】です。50mmなら1/50が目安になりますが、手ぶれ補正や自分の癖などがあります。自分の手ブレしないシャッタースピードを探すことは重要です!!

APS-C・マイクロフォーサーズは厳しい

センサー比較図

ミラーレスが普及してからの一眼カメラは、どれも性能が向上してきていますそれでもセンサーサイズによる高感度撮影の違いは、今なお大きく出てます。

一眼カメラで採用される、「APS-Cサイズ」「フルサイズ」そして「マイクロフォーサーズ」のイメージセンサー。ISO感度を上げた高感度撮影を行う際は、センサーサイズが大きい「フルサイズ」での仕上がりが圧倒的に有利です。

逆に「APS-C」「マイクロフォーサーズ」のイメージセンサーは、今なおフルサイズと比べると高感度撮影では劣ると言わざるを得ません

カメラマン夫
カメラマン夫

「ISO2000を超えた辺りで画質が大きく劣化し、フルサイズセンサーとは比較にならない」や「常用最高ISO感度の数値の高いAPS-Cセンサーのカメラも、実際は高感度撮影において実用的ではない」と言った声も聞きますが、私は一概にそうとは思いません。普段の写真の鑑賞がスマホの人が撮影する写真であればISO6400程度でもノイズや粗さは気にならないと感じます。もちろんA4・A3それ以上でプリントするなど、コンテストに参加するなどでは話は変わってきまが、撮った写真を何に使うか?何で鑑賞するかでもISOを含めたカメラの設定は変わってきます。本当にカメラて奥が深いですね

おまけ:撮り比べてみました

比較

フルサイズ機、APS-C機、マイクロフォーサーズ機で撮り比べてみました。それぞれのカメラの発売時期が違うのとレンズが違うので参考程度ですが、いかがでしょうか?

条件
・使用カメラ
1)フルサイズ機:NikonD750
2)APS-C機:NikonD7000
3)マイクロフォーサーズ機:Panasonic LUMIX DC-GF10
・共通条件
1)F値/5.6
2)焦点距離50mm(35mm換算)
3)絞り優先オート
4)ISO感度は200→1600→3200→6400
注意点
レンズはそれぞれのカメラで違うものを使用しています。カメラの発売時期もバラバラです。
大きなアヒルに見えますがかなりトリミングしてます。

こちらが元の大きさです。ISO1600ですでに粗くなっているのでご注意ください。

実際自分で撮影して感じたのは常用ISOがいくら高く設定されていても【フルサイズはISO1600は許容できるけど、APS-CとマイクロフォーサーズはISO1600だとちょっと厳しい】と言った感想です。

カメラマン夫
カメラマン夫

カメラマン夫の個人的な見解です。
比較写真は、大げさにトリミングしているので最近のカメラであれば【フルサイズISO8000・APS-C ISO6400・マイクロフォーサーズISO3200】がISO上限の最低ラインかな?と感じます。あと撮影者自身で自分の許容レベルでISOを上下するのがいいかと考えます。

ISO感度の有効活用と適切な設定

今回、紹介してきた「ISO感度」。

その場の撮影シーンを見極めて適切な設定を行うことで有効活用することができる便利な設定項目です。

極端に上げすぎると、ノイズが発生してしまいます。これは避けることのできない問題ですが、状況に合わせてISO感度を上げることで、夜間など暗い場所における撮影の幅は大きく広がります。

普段はオートで撮影されているカメラマンさんが、もしこのブログを見つけてくれたら、ISO感度など、撮影設定における基礎を一緒に勉強していきませんか?撮影・写真の世界の幅が広がります。

カメラマン夫
カメラマン夫

実際、私がカメラの基本を少し理解できだしたのが、ここ2、3年のことです。「どうやったらイメージに近い撮影ができるかな?」この一つの為に、勉強や試行錯誤を続けることで少しづつ「必ず上達」していきます。ぜひ、一緒にカメラ・写真の勉強に取り組んでみませんか?

さぁ!カメラライフを楽しもう!!

高感度に強いカメラ3選

高感度に有利なカメラをCanon・SONY・Nikonから一台づつ選びました。高感度に強いと言うことでフルサイズ機を選択しています。またフラッグシップ機などの最上位機種ではなく、販売台数・金額などのバランスの良い機種を選んでいます。

Canon EOS R6 MarkⅡ

有効画素数約2010万画素フルサイズCMOSセンサー、映像エンジン「DIGIC X」を搭載した「EOS Rシステム」のフルサイズミラーレスカメラ。

電子シャッターによる撮影時は最高約20コマ/秒の高速連写を実現。「デュアルピクセル CMOS AF II」による快適なAF性能。

最大8.0段の手ブレ補正による快適な撮影が可能。


カメラのキタムラ ネットショップ

Nikon Z6Ⅱ

ニコン Z マウントを採用したフルサイズミラーレスカメラ。「瞳AF」「動物AF」が使える。「デュアル EXPEED 6」の採用により、AF/AE追従で連続撮影速度が約14コマ/秒に高速化し、連続撮影可能コマ数は約124コマに増加。

USB充電だけでなく、電源ON時の給電も可能で、長時間の撮影の際にも安心。消費電力を抑えた「パワーセーブ」機能も搭載。


カメラのキタムラ ネットショップ

SONY α7Ⅳ

静止画と動画の撮影性能や操作性、共有・配信機能を一新したフルサイズミラーレス一眼カメラ。各設定を素早く切り替えられるダイヤルを追加。

有効約3300万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」を搭載。高解像とともに拡張ISO204800の高感度を実現している。

従来比最大約8倍の高速処理が可能な画像処理エンジン「BIONZ XR」や、AIを活用して高速・高精度・高追従に被写体をとらえるAF技術を採用。


カメラのキタムラ ネットショップ

カメラの基礎関連記事

初心者から初中級者を目指すカメラの基本設定 3つの設定の関係性

初心者から初中級者を目指すカメラの基本設定 3つの設定の関係性
写真撮影をする際に避けては通れない「カメラの設定」があります。主に関係してくる設定は「ISO感度」、「絞り値」、「シャッ...

「絞り(F値)」の基本。一眼カメラらしいボケ表現に必須項目

「絞り(F値)」の基本。一眼カメラらしいボケ表現に必須項目
【カメラマン夫が一番に勉強してほしい項目】 ・カメラ初心者から初級・中級者へステップアップして行きたいカメラマンさんに一...

コメント

タイトルとURLをコピーしました