Nikon Z5をメインで一泊二日の撮影に使用【バッテリー検証・続編】

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先日お伝えした「Nikon Z5をメインで一泊二日の撮影に使用予定【修学旅行撮影での実用性検証】」の記事の続編です。

今回は実際にZ5をメイン機として使用し、一泊二日の修学旅行撮影に臨みました。これまでZ5は仕事の現場でサブ的な立ち位置でしたが、今回は本格的に「メイン機」としての実力を検証する機会になります。

【今回の撮影構成】

  • メイン機:Nikon Z5
  • サブ機:Nikon D750
  • レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(メイン)
  • サブレンズ:TAMRON
  • バッテリー:純正EN-EL15c ×1個、純正EN-EL15×1個、サードパーティ製EN-EL15b ×1個
  • メモリーカード:SDXC 128GB ×2枚(デュアルスロット設定)

検証ポイント:バッテリー持ち

Z5はNikonのミラーレス一眼カメラです。一眼レフカメラと比べてバッテリーの持ちが気になるのが一番の懸念点です。普段の撮影では1日の撮影の1/3ほどの稼働でバッテリー残量が約50%前後になるため、フル稼働で1日どこまで持つのかが今回の検証の焦点となります。

また、撮影現場は「移動・集合写真・夜の行事・翌日の屋外撮影」と多岐にわたり、Z5のAF精度・高感度耐性・バッテリー消費・操作性などを総合的にチェックする予定です。


spicaカメラマン
spicaカメラマン

先日予告した通り、Nikon Z5をメイン機として一泊二日の修学旅行撮影に。バッテリー持ち・運用性を検証しました。
撮影は7:30に開始し、初日は21:00まで行動。翌朝の約1時間ほど撮影を行って、バッテリーをまるまる3本使いました。撮影枚数は合計でおよそ1,000枚弱でした。

【私のNikonZ5バッテリー持ちについての結論】

・丸一日の仕事:バッテリー3本+予備1本の計4本
・2,3時間程度の半日仕事:バッテリー1本+予備1本の計2本
→困ったらとりあえずバッテリー4本持って行けば大丈夫

実証結果

バッテリー おおよその撮影枚数 交換時刻(概略) 備考
純正 EN-EL15c 約500枚 7:30(撮影開始) → 12:00に交換 最も持ちが良く信頼性高。朝から行程の山場を十分カバー。
純正 EN-EL15(初代) 約200枚 12:00に投入 → 17:00に交換 EL15Cより容量が小さい為、持ちは短め。だが安定して使用可能。
サードパーティ EN-EL15b 約300枚 17:00に投入 → 21:00まで使用(その後翌朝も約1時間程度撮影) コスパ良好で夕方〜夜の撮影をカバー。翌朝の短時間撮影も可能。
ハロちゃん
ハロちゃん

EN-EL15c(2280mAh) は初代(1900mAh)よりも 約20%前後スタミナが向上 しており、Z5のようなミラーレスでは体感差がかなり大きいです。

運用上のポイント(気づいたこと)

  • EN-EL15c(現行純正)はやはり安心感が違う。メインとして1本は必須。
  • 初代EN-EL15は予備として十分実用的。ただし長時間のメイン運用は厳しい。
  • サードパーティ製はコスト面で優秀。複数個揃えて“交換用”にするのはあり。

総合評価:実務での運用は問題なし(ただし3本体制+1本が安心)

今回の検証から、Z5は一泊二日の学校撮影でも十分に実用的であることが確認できました。ただし、バッテリー持ちは「条件次第で大きく変動する」ため、実務で安心して運用するには“合計4本体制(3本+予備1本)”が最適 と言えます。
特に EN-EL15c の安定性は高く、反対に初代EN-EL15は想定より減りが早いため、世代の違いによるスタミナ差を把握しておくことが重要です。

以上を踏まえ、Z5はプロ用途でも十分使えるものの、バッテリー管理が仕事の成否に直結する 場面では今回のような複数本運用が安心です。

※バッテリー実証は一日目の結果です。二日目の朝までにバッテリーを満充電にしています。充電なしで二日撮影する場合は7,8本バッテリーを準備するのがオススメとなります。

spicaカメラマン
spicaカメラマン

Nikon一眼レフカメラD750では一泊二日の学校撮影で一日目をEN-EL15(初代)一本で一日持つこともあるので一眼レフのバッテリー持ちの良さは光学ファインダーと合わせて捨てがたいメリットでもあります。

実務向けのおすすめ運用プラン

  1. 標準プラン(安定):EN-EL15c ×2本(朝と夕)+互換バッテリー ×1本、D750はバックアップで待機
  2. コスト重視:EN-EL15c ×1本+互換バッテリー ×2本(互換を消耗品扱いで運用)
  3. 万全プラン:EN-EL15c ×3本+互換バッテリー ×1本、モバイル充電器(USB PD対応)を携行して夜間に充電

補足:現場での小技

  • 使用しない瞬間は電源オフ/省電力設定(モニターの自動オフなど)を活用すると持ちが伸びる。
  • 液晶での拡大確認を最小限にして、必要なときだけ行う習慣をつけると効果的。
  • 寒冷環境ではバッテリー消耗が早くなるため、インナーに入れるなど保温対策を。

撮影前の印象と期待

Z5はこれまでの撮影経験から「信頼して使える一台」だと感じています。特にNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRとの組み合わせは軽量で機動性が高く、撮影移動の多い修学旅行では理想的なセットと言えるでしょう。

D750と比べてシャッター感やAF挙動の違いはあるものの、Zマウントレンズの描写力は十分にその差を埋めるほどのクオリティを持っています。問題はやはりバッテリーの持ちと、現場でのレスポンス。

まとめ

今回の一泊二日検証で、Z5は「仕事用途で現実的に運用できるカメラ」だと実感しました。
とはいえバッテリーの容量はフルサイズミラーレスとして決して大きくないため、複数本のバッテリーを準備する運用が前提になります。
EN-EL15cを中心に、互換バッテリーを予備としてうまく組み合わせれば、D750を併用することなくZ5だけで撮影を完結させることも十分可能です。

※バッテリー実証は一日目の結果です。二日目の朝までにバッテリーを満充電にしています。充電なしで二日撮影する場合は7,8本バッテリーを準備するのがオススメとなります。

※ 本検証は当日の使用条件(撮影枚数・撮影モード・環境)に依存します。実使用では設定や撮影スタイルで結果が変わる点にご留意ください。

今回使用したカメラとバッテリーの紹介

今回の仕事で実際使用したカメラとレンズ。それと今回の実証で使用したバッテリーと充電器を紹介します。

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メインバッテリー:EN-EL15c(純正)

Z5本来の性能を最大限発揮できる安心の純正バッテリー。スタミナが最も安定しており、長時間撮影の軸になります。

サブバッテリー:①EN-EL15(純正・初代)

やや持ちは落ちるものの信頼性はやはり純正。サブとしては十分機能します。

spicaカメラマン
spicaカメラマン

今までの手持ちでEN-EL15無印(初代)、a,bなどを持っているユーザーさんは予備バッテリーとして活用できます。※NikonZ5の場合。機種によって使えないことがあるので要チェック

サブバッテリー:②EN-EL15b(サードパーティ) ロワジャパン 2040mAh

コスパ重視で本数を揃えたい人に最適。残量の減りは少し早いが、予備としては頼れる性能。

サブバッテリー:③EN-EL15b(サードパーティ) Powerextra 2300mAh

サードパーティの中では容量が大きめで、実働も安定。コスパと実用性のバランスが良い一本。私は2個同時に充電できるチャージャーセットを購入。

バッテリーチャージャー:MH-34(純正)

Z5ユーザーなら一つは持っておきたい純正充電器。安心して任せられる標準アイテム。

バッテリーチャージャー:MH-25(サードパーティ) str社

予備充電器として便利。遠征や複数バッテリー運用時に重宝するコスパの良い選択肢。

カメラ:NikonZ5

フルサイズ入門機として高いコストパフォーマンスを誇るZ5。

NikonZ5 フルサイズミラーレス一眼カメラ
【結論】 ・10万円台で買えるフルサイズミラーレス一眼 ・SDカードのダブルスロット(NikonZシリーズ初で唯一無二) ・高精細の電子ビューファインダー ・5段分のボディ内手ブレ補正 ・FTZ(Ⅱ)でFマウントレンズも使える Nikon ...

    堅牢なボディとデュアルスロット構成で、仕事からプライベートまで幅広く活躍しています。


Nikon Z5(公式サイト)

レンズ:NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

約570gと軽量ながら、広角から望遠までカバーするオールラウンダー。

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR
【NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR レビュー|これ1本で旅も仕事もこなせる万能ズーム】 NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、フルサイズ対応の「1本で完結できる」標準〜望遠ズームとして注目の一本...

旅行・日常・スナップに最適な高倍率ズームで、Zマウント移行組にも人気の一本です。


NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR(公式サイト)

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