タイムラプス撮影に出かけるときの準備チェックリストです。カメラの設定や機材を事前に確認しておくことで、撮影中のトラブルを防ぎ、よりスムーズに撮影できます。

spicaカメラマン
自分用にブログを作成しました。参考にしてくれるカメラマンさんがいれば幸いです。チェックリストと基準値を活用すれば、タイムラプス撮影が初めての方でも安心です。現場での設定ミスを防ぎ、思い通りの映像を残すために、ぜひ持ち歩いて使ってみてください。
基本チェック項目
- 三脚を持ったか(しっかり固定できるもの)
- バッテリーは満充電か、予備はあるか
- 大容量メモリーカードを準備したか
- 撮影モードをマニュアル(M)に設定したか
- シャッタースピード・絞り・ISOを固定したか
- ホワイトバランスを固定したか(オート不可)
- ピントをマニュアルに切り替えたか
- 手ぶれ補正(VR)はオフにしたか(三脚使用時)
- インターバル撮影 or タイムラプス動画、どちらを使うか決めたか
- インターバル時間を被写体に合わせて設定したか
- 撮影開始前にテストショットをしたか
- USB給電やモバイルバッテリーを準備したか(長時間撮影用)
- 撮影終了後の編集ソフトを想定してRAW/JPEGを選んだか
空を撮るタイムラプスの基準設定
空の表情や雲の流れ、夕焼け、星空などのタイムラプス撮影に便利な基準設定です。明るさや雲の速度、星の動きに応じて調整してください。
昼間の空(雲の流れ)
- シャッタースピード:1/100〜1/250秒
- F値:f/8〜f/11
- ISO:100固定
- 撮影間隔:2〜5秒
- ポイント:雲の流れを滑らかに見せるなら短め(2秒)、ゆっくり変化を見せるなら長め(5秒)
夕焼け・朝焼け
- シャッタースピード:1/30〜1/125秒
- F値:f/5.6〜f/8
- ISO:100〜400
- 撮影間隔:3〜6秒
- ポイント:光の変化が早いのでマニュアル固定がおすすめ
星空(天の川や星の動き)
- シャッタースピード:10〜20秒(500ルール目安 → 500 ÷ 焦点距離)
- F値:開放(f/2.8前後が理想)
- ISO:1600〜3200
- 撮影間隔:20〜30秒(シャッタースピードに合わせる)
- ポイント:USB給電や外部バッテリーがあると安心
星の軌跡(スター・トレイル)
- シャッタースピード:20〜30秒
- F値:f/2.8〜f/4
- ISO:800〜1600
- 撮影間隔:1秒(ほぼ連続撮影)
- ポイント:数百枚を比較明合成して仕上げる
撮影時間目安
30秒の動画作るのにかかる時間 計算の例
-
目標動画時間:30秒
-
フレームレート:30fps
-
必要枚数:30秒 × 30fps = 900枚
-
撮影間隔:5秒
-
総撮影時間:900枚 × 5秒 = 4500秒 ≒ 1時間15分

spicaカメラマン
つまり、30秒のタイムラプス動画を作るのに、5秒間隔で撮影すると約1時間15分かかります。
基本設定の目安
撮影シーン | シャッタースピード | F値 | ISO | 撮影間隔 |
---|---|---|---|---|
星空(天の川含む) | 10〜20秒 | F2.8〜F4 | 800〜1600 | 15〜20秒 |
星空(流れ星や銀河を強調) | 20〜30秒 | F2.8 | 1600〜3200 | 20〜30秒 |
日没後の空 | 1〜5秒 | F4〜F5.6 | 400〜800 | 5〜10秒 |
朝焼け・夕焼け | 1/2〜1秒 | F5.6〜F8 | 100〜400 | 2〜5秒 |
動画時間別・撮影間隔別の撮影時間目安
目標動画時間 | フレームレート | 必要枚数 | 撮影間隔 | 総撮影時間 |
---|---|---|---|---|
30秒 | 30fps | 900枚 | 2秒 | 30分 |
30秒 | 30fps | 900枚 | 5秒 | 1時間15分 |
30秒 | 30fps | 900枚 | 10秒 | 2時間30分 |
1分 | 30fps | 1800枚 | 5秒 | 2時間30分 |
1分 | 30fps | 1800枚 | 10秒 | 5時間 |
2分 | 30fps | 3600枚 | 5秒 | 5時間 |
2分 | 30fps | 3600枚 | 10秒 | 10時間 |
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