NikonD7000 APS-C一眼レフカメラ 中・上級機

カメラ本体

Nikon D7000は、NikonDX機(APS-C機)として高性能と信頼性を象徴する傑作と言える名機です。

D7000 | ニコンイメージング
ニコンDXフォーマットデジタル一眼レフカメラ「D7000」のご紹介。ニコンコンパクトデジタルカメラCOOLPIXやニッコールレンズなどカメラ関連情報も。

2010年に登場したこのモデルは、そのクラスを超える特長とスペックで多くのカメラ愛好家たちに支持され、今なおその魅力は色あせません。APS-Cセンサーサイズと1600万画素の解像度を備え、優れた操作性、高画質、そして多彩な機能が詰まった一台です。

カメラマン夫
カメラマン夫

カメラで収入を得ることになるキッカケがこのD7000でした。修理リスト除外品となり、中古市場の価格が一気に下がったことで手に入れやすい価格帯(当時2-3万円程度)になったのが一番の購入理由でした。中級機以上は操作性が一気に良くなると聞いていたので「興味津々」で購入したのを覚えています。そして手にした時の感動は今でも覚えています。今入門機を使っているカメラマンさんには「ぜひ一度中級機以上の操作性の良さ」を体感してほしいと思います。

 

NikonD7000の基本スペック

Nikon D7000

レンズマウント Nikon Fマウント
センサーサイズ APS-C(23.6×15.6mm)
有効画素数 1,620万画素
ダスト低減機能
映像エンジン EXPEED 2
記録媒体 SDカード / SDHCカード / SDXCカード
スロット数 ダブルスロット
撮像範囲[DX(24×16)1.5×]の場合 4928×3264ピクセル(サイズL)
3696×2448ピクセル(サイズM)
2464×1632ピクセル(サイズS)
画像ファイル JPEG/RAW(12・14ビット)

動画

記録サイズ 1920×1080:24p / 1280×720:30p
記録形式 MOV / H.264
連続撮影速度 約6コマ/秒

露出制御

測光方式/測光分割数 TTL開放測光方式
ISO感度 100~6400(拡張ISO:25,600)

AF

測距点 39点
ファインダー
視野率 100%
倍率 約0.94倍
液晶モニター 3.0インチ 92.1万ドット
可動式
インターフェース USB2.0、HDMI

無線LAN

Wi-Fi機能

ネットワーク

NFC
Bluetooth
防塵・防滴
手ブレ補正機構
GPS

電源

撮影可能枚数 1,050枚(CIPA基準)
使用電池 Li-ionリチャージャブルバッテリー EN-EL15

サイズ・重量

サイズ 132×105×77mm
重量 780g(バッテリー及びSDカード含む)
発売日 2010/09/15
カメラマン夫
カメラマン夫

このD7000を手にしてからカメラにハマりまっした。今まで使っていた入門機とは一味違う使い勝手。これは中級機以上の機種を手にしないとわからない、使い勝手の違いです。入門機・初級機と比べてカメラを操作している感覚が一気に出てくるのが中級機です。イメージの写真を撮る為のカメラの設定を直感的に可能にしてくれるところは、ぜひ一度手にして体感してほしいところです。

NikonD7000の3つのポイント

SDカードダブルスロット

Nikon D7000は、二つのSDカードを同時に使用でき、連続記録やバックアップ記録、RAW+JPEG分割記録の設定が可能です。これにより、撮影効率を向上させることができます。

カメラマン夫
カメラマン夫

実際に、私は1枚のカードを取り出して作業後に戻すのを忘れてしまい、現場に行ったことがありました。バックアップ用のSDが残っていて事なきを得ましたが、2枚のカードを使用することの安心感はあります。ダブルスロットは、撮影時のミスやトラブルを最小限に抑えることができます。

視野率約100%のファインダー

ファインダーに関しては、D7000はペンタプリズム式を採用し、視野率約100・倍率は約0.94倍です(ニコンの一眼レフカメラで、フラッグシップ機以外で視野率約100%を謳うのは初めてのことでした!)。ピント調整のしやすさを考慮し、B型クリアマットスクリーンを採用しており、また格子線の表示も可能。これにより、上級機種と同等の視野率を提供し、ファインダーの質感においても満足感できるものとなっています。

ファインダー内にはペンタプリズムとペンタミラーがあります。上級機ではペンタプリズムが使用されています。
一方、ペンタミラーはエントリー機や普及機によく使用されます。プリズムの代わりにミラーと反射板を使用し、よりコンパクトな鏡箱で構成されています。ペンタミラーの特徴は、一般的にコスト削減と軽量化です。しかし、ペンタプリズムに比べて視野内の明るさや鮮明さ、倍率が低くなることがあります。

中級機としての高い魅力

先述した通り、このD7000は中・上位機種の中間に位置づけられています。実質的には前モデルであるD90(ニコンのロングセラー機)の進化版とも言えるでしょう。強化された部分では、カメラの上部と背面のカバーにはマグネシウム合金が採用され、さらに各接合部にはシーリングが施されています。これにより、フラッグシップ機などと同様の防塵防滴性能が実現され、頑丈さと耐久性を兼ね備え、さまざまな天候下での使用が可能となっています。これは、使用者にとって非常に心強いことです。

また注目したい点は主にボタン類とレバーです。豊富なボタン類とレバーのお陰で、ディスプレイから設定を行わずに、直感的にボタンとレバーで設定を行うことが可能です。

フォーカスモードセレクトダイヤルの中央部にはAFモードボタンがあり、これを押しながら背面のメインコマンドダイヤルを使用してAF-A/S/Cモードを切り替えることができます。
レリーズモードダイヤルを備える。ボディ端にあるロックボタンを押しながら操作を行なう。オートブラケティングボタンは、ストロボモードボタン下部。WB、ISO、QUALの各設定ボタンは再生関連のボタンと共用。
左のエントリー機と比べてダイヤルなどが豊富で、直感的な操作が可能です。

価格以上の高性能・いい写真が撮れる

2023年8月現在ではNikonD7000は新品では購入することができません。ではどのように入手するかと言うと中古での購入となります。

そして、中古市場の価格は2万円代からとなっています。またNikoD7000は人気機種であったため在庫も多くあります。

【カメラのキタムラNikonD7000中古一覧】

今まで解説してきましたが、中級者向けのモデルであり、その性能は十分に現代の撮影ニーズに対応できるものとなっています。

作例

使用カメラ :D7000 レンズ:AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A061) 露出補正:+1 露出プログラム:シャッター優先オート シャッタースピード :1/500  F ナンバー:f 6.3  焦点距離 :450mm(35mm換算) ISO :320 WB:Auto
使用カメラ :D7000 レンズ:SIGMA17-50mm F2.8 EX DC OS HSM 露出補正:0 露出プログラム:ノーマルプログラム シャッタースピード :1/500  F ナンバー:f11  焦点距離 :39mm(35mm換算) ISO :400 編集ソフト:Affinity Photo
使用カメラ :D7000 レンズ:AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A061) 露出補正:+0.3 露出プログラム:絞り優先オート シャッタースピード :1/400  F ナンバー:f 5.6  焦点距離 :150mm(35mm換算) ISO :3200 WB:Auto 編集ソフト:Affinity Photo
使用カメラ :Nikon D7000 レンズ:SP AF11-18mm F/4.5-5.6 Di II LD Aspherical [IF] (Model A13) 露出補正:0 露出プログラム:絞り優先オート シャッタースピード :1/400  F ナンバー:f 10  焦点距離 :16mm(35mm換算) ISO :400 WB:Auto

作例をご覧いただいていかがでしょうか?2万円で購入したカメラの写真には見えませんね。Nikon D7000はその高性能と優れた機能性から、写真愛好家や中級者にとって魅力的なカメラです。そして今なお色褪せない素晴らしい写りです。2023年の現在だから手頃な価格で手に入れ、素晴らしい写真を撮影できることは、多くのカメラマンさんにとって大きなメリットとなることでしょう。

カメラマン夫
カメラマン夫

最新の高いカメラだからいい写真が撮れるわけではないと言うことです(発売当時は中級機でしたからいいカメラです)。中・上級機種は撮影次第では長い期間使用することができると言うことがわかります。今でも写真雑誌の応募写真ではD7000を使っている写真を目にすることがあります。息の長いカメラを中古で入手してスキルアップするのは低コストでいい写真が撮れる、良い手段です。

NikonD7000のデメリット

Nikon D7000は、その高性能と優れた撮影機能によって多くのカメラ愛好家に支持されてきました。しかし、どんな優れた製品にもデメリットはつきものです。これらのデメリットを理解し、上手に活用することが大事です。

1. 重さがやや気になる

Nikon D7000は、高性能な機能を搭載しているため、エントリー機よりも重さがあります。特に長時間の撮影や持ち運びが必要な場合には、その重さが気になることがあるかもしれません。しかし、その分堅牢なボディデザインや多彩な撮影機能を享受することができるので、バランスを考慮するのが大切です。

【エントリー機D40との比較】

仕様・寸法 Nikon D7000 Nikon D40
カメラタイプ デジタル一眼レフカメラ デジタル一眼レフカメラ
レンズマウント Nikon Fマウント Nikon Fマウント
サイズ 132 x 105 x 77mm 126 x 94 x 64mm
重量 780g(バッテリーおよびメモリーカード含む) 522g(バッテリーおよびメモリーカード含む)

重量も大きさもエントリー機と比較すると一回りから二回り大きく、重いことがわかります。携帯性を重視する場合は注意が必要です。

2. 無線通信機能がない制約

Nikon D7000は、10年以上前に発売されたカメラであるため、無線通信機能が搭載されていません。近年のカメラでは、スマートフォンやタブレットとの連携が容易に行える無線通信機能が一般的になっていますが、D7000にはそれがないため、画像の転送やリモート操作には有線接続が必要となります。ただし、有線接続でも十分な場面が多いので写真の使い方によっては特に問題ない場合もあります。

3. ライブビューモードが弱い

D7000のライブビューモードは、ファインダーを通しての撮影に比べると制約があります。ライブビュー時にはAFの速度や精度が極端に落ちます。現在主流のミラーレス一眼と比べると実用レベルではありません。撮影前の確認程度にとどめておき、撮影はファインダーで行うのがメインとなります。

これらのデメリットを理解し、工夫しながらNikon D7000を使用することで、優れた機能を十分に楽しむことができます。デメリットを克服するための方法を見つけながら、クリエイティブな撮影を楽しんでみましょう。

まとめ:D7000はAPS-C中級機を探しているカメラマンにオススメの一台

Nikon D7000は、その高性能と使いやすさによって、APS-C中級機を探しているカメラマンにとって間違いなくオススメの一台です。豊富な機能と高画質な写真を手に入れるためのツールとして、D7000は優れた選択肢と言えるでしょう。その堅牢なボディデザインや広いISO範囲、そして多彩な撮影モードによって、様々なシーンで自由自在に表現を広げることができます。また、手に取った瞬間から感じる高級感や、一眼レフ特有のファインダーを通しての撮影体験も、D7000ならではの魅力です。カメラを通じて新たな表現を追求したい方にとって、D7000は価格以上の価値を提供してくれることでしょう。

カメラマン夫
カメラマン夫

実際に私はこのD7000を手にしてカメラで生計を立てる道へと進めました。それだけ愛着もあり、大好きなカメラです。エントリー機からステップアップしたいカメラマンさんにはオススメの一台です。

NikonD7000で撮影したスナップ集

NikonD7000
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