Nikon Z5が発売されたのは2020年。Zシリーズの中でも“手の届くフルサイズ”として、多くのユーザーが初めてのフルサイズ機として選んだカメラです。私自身もZ5ユーザーで、仕事のサブ機やプライベートで愛用しています。
そんな中、ついに登場したのが Nikon Z5Ⅱ。Z5と併売される形でラインナップされていますが、これからフルサイズデビューを考えている方には間違いなくZ5Ⅱをおすすめしたいと思います。
■ Z5の魅力と限界
Z5の魅力はなんといっても価格の安さとバランスの良さです。
中古では10万円台前半、新品でも手頃な価格で購入できるため、フルサイズデビューのハードルを一気に下げてくれたモデルです。
画質面ではZ6やZ7と比較しても遜色なく、静止画メインの撮影では非常に満足度が高いカメラです。
ただし、弱点もあります。
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動体撮影にはやや弱く、AF追従性能が物足りない
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連写速度が控えめ（約4.5コマ/秒）
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動画機能は基本的な性能止まり
- 暗所性能に難あり
私自身、風景やポートレートなど静止した被写体では全く不満を感じませんが、動く被写体を撮るときや動画撮影のシーンでは、Z6ⅡやZfとの差を感じる場面があります。また、暗所性能面では薄暗くてもAFが急激に悪くなる、ファインダーにノイズがでるといった弱点があります。
■ Z5Ⅱで進化したポイント
Z5Ⅱは見た目こそZ5と大きく変わりませんが、中身はしっかり進化しています。
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新しい画像処理エンジン「EXPEED 7」を搭載
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被写体検出AFが強化（人物・動物・乗り物対応）
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連写性能の向上（最大約7.8コマ/秒：拡張可能）
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動画機能も4K 60p対応に
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バッファやレスポンスの改善
特にAFの進化は大きく、静止画だけでなく動画でも“置いていかれない安心感”があります。
Z5ではシーンによってピントを外しがちだった部分が、Z5Ⅱではスムーズに追従してくれます。
■ これから買うならZ5Ⅱを選ぶ理由
これからフルサイズを購入する人にとって、Z5Ⅱは「今後数年安心して使えるベースモデル」と言える存在です。
Z5の価格は確かに魅力的ですが、Z5Ⅱの進化ポイントを考えると、その差額以上の価値があります。
特に以下のような方にはZ5Ⅱがおすすめです。
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はじめてNikonのフルサイズを購入する人
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動体撮影や動画も撮りたい人
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将来的に上位モデル（Z6ⅢやZ8など）にステップアップを考えている人
一方で、すでに別のメイン機を持っていて、サブ機としてZを導入したい場合や、静止画中心でコスパを重視したい方にはZ5もまだまだおすすめできます。
■ Z5は“セカンド機”として生きる
NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3+NikonZ5
Z5は現在でも十分実用的なカメラです。
仕事用でD750などの一眼レフを使っている方が、Zシステムへの入り口としてZ5をサブ機にするケースも多いです。
特に以下のようなシーンではZ5がベストチョイスになります。
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風景撮影やスナップなど、動きの少ない被写体
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モデル撮影やポートレートなど、じっくり構図を作る撮影
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軽量フルサイズとして持ち出すプライベート用
私自身も仕事ではD750、サブにZ5、そしてプライベートではZfcを使い分けていますが、この使い分けができるのもNikonシステムを統一しているおかげです。
Z5は“万能ではないけれど、安心して使えるサブ機”として、まだまだ現役で使えるカメラです。
■ まとめ：フルサイズデビューはZ5Ⅱがベストバランス
これからNikonのフルサイズを購入するなら、Z5Ⅱが最適解だと思います。
Z5は確かにコストパフォーマンスの高い名機ですが、Z5Ⅱはその進化・完成形と言えます。
AF性能やレスポンス、動画機能の進化は、これからミラーレス一眼へと乗り換えるユーザーやフルサイズ入門層を支えるには十分な進化です。
Z5で培った安定感をそのままに、今の時代の“基準”にしっかり追いついたカメラがZ5Ⅱと言えます。
これからNikon Zシリーズを始める人にとって、もっともバランスの取れたフルサイズ機になると言える一台です。
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