「滝を撮っても、肉眼で見たような水の勢いや、逆に絹糸のような滑らかさがうまく表現できない…」と感じたことはありませんか?
滝の撮影は、カメラの「シャッタースピード」一つで写真の印象が劇的に変わる、非常に奥が深い被写体です。

Nikon Z fcのキットレンズを使い、高速シャッターとスローシャッターをどう使い分ければ、鍋ヶ滝のような美しい絶景を思い通りに切り取れるのかが分かります。また、C-PLフィルターを併用することで、より深みのある色彩を引き出すコツもお伝えします。
写真紹介
撮影日:2025年12月12日 撮影場所:熊本県小国町 鍋ヶ滝公園
[力強い滝 滝の水滴を捉える高速シャッター(1/1000)と白糸にするスローシャッター(SS1/8)]

NikonZfc
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR

NikonZfc
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
[太陽の光が差し込み、水がベールのように流れるスローシャッターの鍋ヶ滝]

NikonZfc
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
[滝の裏側から撮影した、岩肌と水のカーテンの対比]

NikonZfc
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
撮影のポイント
今回の鍋ヶ滝での撮影では、Nikon Z fcとNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRを使用し、シャッタースピードによる「水の質感」の違いを意識しました。
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高速シャッターで「動」を止める: 滝の勢いや、岩に当たって弾ける飛沫を力強く表現したいときは、シャッタースピードを速く設定します。一瞬の動きが止まることで、水の粒立ちがはっきりと写り、生命力あふれる一枚になります。
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スローシャッターで「静」を描く: 逆に、水をシルクのベールのように滑らかに写したいときは、シャッタースピードを遅くします。光が差し込むタイミングで撮影すると、流れ落ちる水が発光しているような幻想的な雰囲気になります。
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C-PLフィルターで反射をコントロール: 今回の撮影では、以前の記事でもご紹介したお手頃価格のC-PLフィルターも装着しています。水面の余計な反射を抑えることで、滝つぼのエメラルドグリーンや、周囲の岩・苔のしっとりとした色彩を鮮やかに引き出すことができました。
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「裏見の滝」ならではの構図: 鍋ヶ滝は滝の裏側に入れるのが最大の特徴です。岩の質感を前景に入れつつ、広角側(16mm)を使って水のカーテンを捉えることで、洞窟の中から外を眺めるような奥行きのあるスナップになります。
撮影機材
カメラ

クラシックなデザインに最新のZマウント技術を搭載したAPS-Cミラーレス。
軽量でありながら質感が高く、マニュアル操作を楽しみながら撮影したい方に最適です。
レンズ

コンパクトな標準ズームレンズ。ZfcやZ5など小型ボディとの相性が良く、旅行や日常スナップにぴったり。
軽快な取り回しと高い解像力を両立しています。
C-PLフィルター
Amazonで購入したお手頃価格のC-PLフィルター
今回の撮影で空の色と雲の立体感を強調するために使用しました。

恥ずかしながら趣味でしか使わないので、高価なものではなく、コストパフォーマンスの良い商品を使っています。風景写真を楽しむにはこれで十分です。
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