阿蘇の大観峰のような壮大な風景を前にしたとき、「この肉眼で見た感動をどう写真に収めたらいいんだろう?」と悩んでいませんか?
私も以前は、空や雲が白っぽく写ってしまい、せっかくの雄大さが半減してしまうことがありました。特に、曇りがちな日や逆光に近い状況では、写真が平面的になりがちです。

お手頃価格のC-PLフィルターとキットレンズの組み合わせでも、空の青さと雲の立体感、そして眼下に広がる阿蘇の奥行きを際立たせることが可能です。
写真紹介
撮影日:2025年8月 撮影場所:熊本県阿蘇 大観峰
![阿蘇大観峰から眼下に広がる街並みと雲の隙間から差し込む光芒]

NikonZfc
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
[大観峰の展望台にある石碑と、奥に広がる阿蘇のカルデラと街並み]

NikonZfc
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
[青空と白い雲、手前のススキを前景にした雄大な山の稜線]

NikonZfc
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
[枯れたススキと、広大な阿蘇のカルデラ]

NikonZfc
NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR
撮影のポイント
今回の阿蘇大観峰での撮影では、Nikon Z fcとNIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VRに加えて、C-PLフィルターを使用し、風景の迫力を最大限に引き出すことを意識しました。
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C-PLフィルターの効果を最大限に: C-PLフィルターは、空気中の水蒸気や光の反射を取り除く効果があります。これにより、写真1枚目のように、空の青さや雲の立体感が際立ち、壮大な景色に深みが出ます。特に空や雲、遠くの景色を撮る際、フィルターを回転させて効果を調整しながら撮影するのがポイントです。
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光芒を捉える: 曇りがちな空でも、雲の切れ間から太陽の光が射し込む「光芒」は、風景写真の大きなアクセントになります。写真1枚目では、光芒が差し込む瞬間を捉えることで、ドラマチックな雰囲気を演出しました。
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前景を入れて奥行きを強調: 壮大な風景を撮影する際、遠景だけだと単調になりがちです。写真2枚目と3枚目では、手前の枯れたススキや石碑といった要素をあえて大きく入れることで、視線を手前から奥(大観峰の景色)へと誘導し、写真に奥行きと雄大さを加えています。
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標準ズームの広角域を活用: 16mm(広角側)を使用し、阿蘇の広大なカルデラ地形や、果てしなく続く空を大胆に画面に収めることで、そのスケール感を表現しました。

ミラーレス時代になって標準ズームレンズでも広角が35mm換算で24mmから使えるレンズが増えて、風景写真の幅が広がったと思います。一眼レフ時代ではキットレンズは35mm換算で27,28mm程度からのレンズが多く、本格的な広角撮影では別途広角レンズが必要でした。しかし、24mmは本格的な広角撮影ができる画角でもあるので今では標準ズームでも広角撮影が楽しめるようになりました。
撮影機材
カメラ

クラシックなデザインに最新のZマウント技術を搭載したAPS-Cミラーレス。
軽量でありながら質感が高く、マニュアル操作を楽しみながら撮影したい方に最適です。
レンズ

コンパクトな標準ズームレンズ。ZfcやZ5など小型ボディとの相性が良く、旅行や日常スナップにぴったり。
軽快な取り回しと高い解像力を両立しています。
C-PLフィルター
Amazonで購入したお手頃価格のC-PLフィルター
今回の撮影で空の色と雲の立体感を強調するために使用しました。

恥ずかしながら趣味でしか使わないので、高価なものではなく、コストパフォーマンスの良い商品を使っています。風景写真を楽しむにはこれで十分です。
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