NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR

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NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VR レビュー|これ1本で旅も仕事もこなせる万能ズーム

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは、フルサイズ対応の「1本で完結できる」標準〜望遠ズームとして注目の一本です。
軽量かつ扱いやすい設計で、旅行・街スナップ・日常の仕事撮影まで幅広く使えます。本記事ではスペック、長所・短所、実戦での使い方をわかりやすくまとめました。

主なポイント

旅行や日常スナップから仕事撮影まで、これ一本で完結できる万能ズーム。軽さと描写のバランスが秀逸で、Zユーザーの“最初の一本”にもおすすめです。

基本スペック

項目 仕様
焦点距離 24-200mm(フルサイズ/FX対応)
開放F値 f/4-6.3
フォーマット FX(フルサイズ)
フィルター径 67mm
最短撮影距離 約0.50m(ワイド側)〜約0.70m(テレ側)
最大撮影倍率 約0.28倍(レンズ仕様に依る)
手ブレ補正 VR(レンズ内手ブレ補正)
重量 約570g
特徴 軽量設計・広角〜望遠の高い汎用性・Zボディとの相性良し
開放F値の変動について

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは可変絞り仕様であり、ズームに伴って開放F値が段階的に変化します。
その変化は以下の通りです。

  • 24mm:F4
  • 25mm:F4.2
  • 29mm:F4.5
  • 32mm:F4.8
  • 37mm:F5
  • 42mm:F5.3
  • 50mm:F5.6
  • 60mm:F6
  • 80mm以降:F6.3

F4が維持されるのはわずかの範囲であり、ズームを進めると比較的早い段階でF値が暗くなっていきます。
この仕様はレンズの小型軽量化と携行性を優先した結果といえますが、光量が限られるシーンではやや注意が必要です。
一方で、日中撮影やボディ内手ブレ補正との併用では十分な実用性を発揮します。

spicaカメラマン
spicaカメラマン

購入にあたり、このF値の変動はネックでした。しかし、仕事での使用をメインに考えると基本F6.3以上で使うので、購入の最終的な決めてになりました。スナップメインの方はF8前後で使うことが多いと思いますので、軽くて広角が24mmから使えるNIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRはおすすめです。また、24mmなのでZのDX(APS-C)機で使用しても36mm相当から使用できるのもおすすめです(広角28mmだと42mm相当)。

詳しいレビュー:長所(メリット)

  • 1本で幅広い焦点域をカバー:24〜200mmで撮影の選択肢が広がり、レンズ交換の手間を大幅に削減できます。
  • 軽量で携行性が高い:約570gという重量はフルサイズ対応ズームとして非常に扱いやすく、長時間の持ち歩きも楽です。
  • ボディ内手ブレ補正と相性が良い:レンズ内手ブレ補正5段。Zシリーズのボディ内手ブレ補正(IBIS)と組み合わせることで、5軸補正され、手持ち撮影の自由度が高まります。
  • 日常〜旅行での汎用性が高い:風景、スナップ、ポートレート(軽め)まで幅広く使える万能性。
  • コストパフォーマンス良好:同クラスの複数レンズを揃えるよりも経済的(新品で10万円程度)で、導入のハードルが低い点が魅力。

注意点(デメリット)

  • 開放値は明るくない:f/4-6.3の仕様なので、暗所での単写や極端なボケ表現を重視する場合は明るい単焦点や大口径ズームが必要。
  • 画質のピークは限定的:便利ズームとしては十分良好ですが、画質の厳密さ(特に周辺や望遠端)では専用の高性能レンズに一歩譲ります。
  • ズーム時に伸びる設計:収納時や持ち運び時には注意が必要(ズームロックあり)。

外観

・NikonZ5+NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRの組み合わせ

・レンズフード装着時
・200mmズーム時
・TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)Fマウントとの比較

・Nikon D750 +TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010)との比較

実戦での使い方・撮影のコツ

  • 旅行で:広角24mmで街並み、70〜135mmで人物やディテール、200mmで圧縮効果を活かした構図を狙うと一日で多彩なカットが撮れます。
  • スナップで:軽量さを活かして常時携行。レンズ交換を減らすことでシャッターチャンスを逃しにくくなります。
  • 仕事で:出張撮影やイベントの“汎用レンズ”として活躍。ただしボケや極端な高感度撮影が必要な案件では、補助レンズの用意を検討。

競合・比較ポイント

画質重視のユーザーは NIKKOR Z 24-120mm f/4 S(通しF4で高描写)や大口径単焦点を併用するのが基本路線。一方で、荷物を減らして撮影頻度を上げたいユーザーにはZ 24-200mmの方が適しています。

どんな人に向いているか

  • 旅行や街スナップを中心に撮る方
  • フルサイズZボディを一本で運用したい方
  • レンズ交換を極力減らしたいフリーランスや出張撮影者
  • 初めてのZマウント標準ズームを探している方

購入チェックリスト

  1. 携行性を優先するか、最高画質を優先するかを明確にする
  2. 暗所や背景ボケを多用する撮影には別途明るい単焦点を用意する
  3. 旅行や出張など荷物制限がある場面では特に有効

商品紹介

Zマウント移行に向けてZ24-200mmを導入
これまで仕事のメイン機として使用していたのは、Nikon D750 と TAMRON 28-300mm F/3.5-6.3 Di VC PZD (Model A010) の組み合わせ。 焦点距離の広さと機動力を兼ね備えた万能ズームとして、ロ...
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まとめ

NIKKOR Z 24-200mm f/4-6.3 VRは「万能さ」を求めるユーザーにとって極めて魅力的な選択肢です。
画質の最高峰を求めるプロ用途には物足りない場面もありますが、旅行・スナップ・日常ワークの“頼れる1本”としては非常に高評価。
まずはZシステムでの一本目として候補に入れて間違いないレンズです。

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