はじめに
NikonAPS-C(DX)機のD7000とTAMRONのフルサイズ対応高倍率ズームレンズのAF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A061)とのセットで長崎県にある「長崎バイオパーク」で動物園スナップ撮影をしました。
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APS-C機はレンズ焦点距離の1.5倍で撮れる
今回使用するNikonD7000に限らず、APS-C機は「レンズに明記されている焦点距離の1.5倍(キャノンは1.6倍)の焦点距離で撮影できます。」それはAPS-C専用のレンズを使った場合もフルサイズ対応レンズを使用した場合も同じです。
特にNikonではフルサイズ(FX)機とAPS-C(DX)機でマウントの互換があるためフルサイズ対応のレンズが気軽にAPS-C機で使用することができます。
今回はこの特性を活かして【28-300mm】のフルサイズ対応高倍率ズームレンズをAPS-C機で使用することで【42-450mm】相当のレンズとして使用して、フルサイズ機で使う時より更に遠くの被写体を撮影できるようにしました。
絞り優先オート&ISOオート
【カメラの設定】
- 絞り優先オート(Aモード)
- ISOオート(設定上限3200)
- 最低シャッタースピード(1/500)
この3点を設定して後はカメラ任せにします。そして刻一刻と表情や場所を変える動物達を追うことに集中します。
今回使用したNikonD7000は古い機種でISO上限が6400です。そのため今回はISOを3200に設定しました。ISOオート時の上限の設定を私は「使用するカメラのISO上限の半分」にするようにしています。そうするとある程度ノイズも許容範囲内であると感じるからです。ただ大きくプリントしたい時などは低ISOで三脚を使うようにしてください。
写真と動物
撮影日:2023年5月
インドオオコウモリ
フラワードームにいるインドオオコウモリ。インドオオコウモリと隔てるものがなく至近距離で観察することができます。名前にある通り、実際見るととても大きいです。
顔つきがキツネに似ていることから、英語ではフライング・フォックス(空飛ぶキツネ)と呼ばれています。夜行性で、昼間は森林や人家の近くの枝に100頭ほどの群を作って、ぶらさがって休みます。
おしっこする時は、顔にかからないように手でぶらさがってします。器用でしょう?
熱帯館が温度が高い時期(6~9月)には、木にぶらさがりながら、自分の翼手で扇子や団扇のようにあおいで、自分に風を送っている姿を見ることができます。
フラワードーム奥左手のスペースにいつも休んでいます。
長崎バイオパークHPより
クロキツネザル
フラワードームを出てすぐの池にいるクロキツネザル。日陰でひっそりとワオキツネザルの方を見ていました。
オスは全身が黒色。メスは背中が茶褐色で腹はクリーム色、アゴから耳にかけて白い房毛をもっています。
なので今回アップしている写真はオスとメスのクロキツネザルが写っています。
キツネザルの仲間は野生の個体数が少ないため、国際的に保護されている貴重なサルたちです。
クロキツネザルは1991年に10頭が来園し、最初は島で飼われていました。ところがある日、島で群が分かれ、何頭かが島を飛び出して新しい群ができました。それが放し飼いの始まりです。彼らは口笛を吹くと集まってきて、リンゴなどをねだります。手の平に乗せて差し出すと、手から食べてくれます。最初は馴れ馴れしさに戸惑うお客様もいますが、あまりの可愛さに1度エサをあげると、やみつきになるようです。
長崎バイオパークHPより
アメリカンビーバー
そうしの滝にいるアメリカンビーバー。この日は気持ちよさそうに寄り添って眠っていまいた。ツヤツヤした毛に日の光が当たってピカピカとしていてキレイでした。
大きな尾は泳ぐときに舵として、また推進力として大活躍します。驚いた時には、尾で水面を激しく打つことで大きな音を出して仲間に危険を知らせます。潜水も得意で、なんと15分以上も潜ることができます。
長崎バイオパークHPより
撮影のポイント
今回紹介した写真はインドオオコウモリ・クロキツネザル・アメリカンビーバーとそれぞれ異なる場面での撮影となります。撮影場所が変わる・動物との距離が変わると行った撮影シチュエーションの変化がある中でも【高倍率ズームレンズ】が一本あれば瞬時にカメラマンの求める画角を切り取ってくれます。
今回の撮影では35mm換算で【52mm・255mm・315mmm】と3パターンの焦点距離を使っています。インドオオコウモリとクロキツネザルは距離を撮って自然な表情を捉えるために望遠側を使いました。それとは対象的にアメリカンビーバーは眠っていてぐぐっと被写体に寄ることが可能だったので標準焦点の52mmで寄って撮影しています。
この用にレンズ交換なしでその場の撮影環境で焦点距離・画角が決めることのできる【高倍率ズームレンズ】は便利であり、撮影者のとっさの要望に答えてくれるレンズです。
撮影機材
カメラ NikonD7000
このD7000は私がカメラにハマるきっかけになったカメラです。ニコンのAPS-Cセンサー搭載の中級機です。手にした時の感動は忘れません。毎日の撮影が楽しくなり、写真を好きにしてくれたのは間違いなくこのNikonD7000です。
レンズ TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A061)
タムロンの便利ズーム28-300mm。これ一本でいろいろな表現ができます。
フルサイズ用の高倍率ズームレンズ。「高倍率」「安価」ということを感じさせない描写。ズームが故に、多少の歪みや、開放での甘さはあるものの、少し絞れば解像力はアップ。サイズも小さく、軽いレンズはタムロンの得意とするところ。旅行や山登りなどに揃えて持っていて損をしない1本です。
私が使っているモデルA061は古いレンズです(AFモーターがないモデル)。これから購入を検討している人はこのレンズの後継機種がオススメです。
レンズ AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
上記で紹介したTAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A061)は型が古く、中古市場でも安定した供給がないので同じ28-300mmの焦点距離に対応したNikon純正の高倍率ズームレンズAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRも合わせて紹介します。
焦点距離28-300mm、約10倍の高倍率ズームレンズ。約10倍という変倍比により、広角での風景写真から望遠撮影まで1本で幅広い画角での撮影が可能。約4段分の手ブレ軽減効果を発揮する「手ブレ補正(VRII)」機構と、フォーカシング時に全長変化のない「IF方式」を採用。
静粛なAFを可能にする超音波モーター「SWM」や、「M/A」モードと「M」モードの2つのフォーカスモードを搭載しているレンズです。
カメラのキタムラ【AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR中古一覧】
Fマウントレンズですが28-300mmと使い勝手がとてもいいレンズです。Nikonの最新マウントであるZマウントではまだこの28-300mmのレンズが発売されていないので「FTZ」マウントアダプターを使ってZシリーズのカメラに使用するのもアリですね。
長崎バイオパーク
長崎バイオパークは、長崎県西海市にある動物園です。敷地面積は約総面積30万平方メートルです。 福岡ヤフードーム(敷地面積17万平方メートル)の2倍弱に相当し、多くの動物たちが自然な環境で暮らすことができるように設計された動物園です。
コンセプトとして【遊んで、学んで、ふれあって】とあり、実際に「エサやり体験」や「動物とのふれあい」から動物や動物との付き合い方を学ぶことができます。
長崎バイオパークから車で30分ほどで「長崎ハウステンボス」へ行くこともできます。長崎旅行の際はぜひ「長崎バイオパーク」もプランに入れてみてはどうでしょうか?
じゃらん【長崎バイオパーク】
楽天トラバル【長崎バイオパーク 周辺のホテル・旅館】
TEL:0959-27-1090
営業時間:10:00~17:00(入園締切 16:00)
休園日:なし
駐車場:乗用車800台(利用料無料)
入園料:通常料金大人1,900円こちらよりHPを確認ください
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