マイクロフォーサーズからNikon Zfcへ買い換えた理由 〜私のカメラ選びの記録〜

カメラマン夫

プライベートでは長らくマイクロフォーサーズを愛用してきましたが、画質面の不満がどうしても拭えず、思い切ってNikon Zfcへ乗り換えました。本記事では、マイクロフォーサーズの一般的な不満点と、Zfcを選んだ具体的な理由、実際に使って感じたことをまとめます。

センサー比較図

カメラが好きでいろいろな機種を試してきたのですが、ここ数年はプライベートでマイクロフォーサーズのカメラを愛用してきました。
コンパクトで持ち歩きやすく、レンズも比較的軽量。旅行やちょっとしたお出かけにぴったりなシステムとして気に入っていました。
どうしても画質面での不満が拭えず、思い切ってフルサイズ寄りの方向へ舵を切ることにしました。
spicaカメラマン
spicaカメラマン

撮影するときの環境(日中など明るい場所だったり、距離の離れた被写体でないなど)がよければ、画質面はさほど気にならないのが本音です。ただシビアな環境(シャッタースピードをどうしてもあげたい、ISO感度をあげたい場面)では、どうしてもフルサイズやAPS-Cとの画質面の差は否めない部分がありました。
レンズをプログレードのものにすれば、その不満も少しは解消できたかもしれませんが、マイクロフォーサーズのコンパクトさが失われるのと、そのグレードのレンズを買うなら、フルサイズ用のレンズや機材に予算を使いたいと感じてしまいました。

NikonHPより

今回選んだのはNikon Zfc。クラシカルなデザインとZマウントの拡張性に惹かれての決断です。
本記事では、マイクロフォーサーズで感じていた一般的な不満点、そしてなぜZfcを選んだのかを整理しながら、私のカメラ選びの経緯を書いていきたいと思います。

https://spica55213.com/full-frame-vs-aps-c-explanation/

マイクロフォーサーズを使ってきて良かった点

OM-D E-M10markⅡ+
BCL-0980(9mm F8.0 Fisheye)

まず、マイクロフォーサーズはとても優れたシステムです。軽量コンパクトという特徴は、プライベートでカメラを持ち出す際に大きな武器でした。

  • ボディが小型でバッグにすんなり収まる
  • レンズも軽く、ラインナップが豊富
  • 手ぶれ補正性能が高い機種が多い
  • 価格帯が比較的リーズナブル

実際、休日のスナップや旅行ではとても頼りになりました。特に「撮りたいときにすぐ取り出せる」気軽さは、写真を趣味として続けるうえで重要なポイントです。
しかし、長く使うにつれて「これ以上は伸びないな」と感じる部分も見えてきました。それが買い替えを決意する大きな理由になりました。

マイクロフォーサーズの一般的な不満点

1. センサーサイズによる高感度耐性の弱さ

マイクロフォーサーズはフルサイズの約1/4の面積のセンサーです。そのため、暗所撮影や高感度が必要な場面ではノイズが目立ちやすく、解像感も損なわれがち。
夜景や室内撮影で「もう少し余裕が欲しい」と感じる場面が多くなりました。

2. ボケ量の限界

被写界深度が深いという利点もありますが、逆に言えば「大きなボケを生かした写真」は苦手。F1.8の単焦点を使ってもフルサイズに比べるとボケが控えめで、表現の幅に限界を感じていました。

フルサイズと比較してAPS-Cは1段分、マイクロフォーサーズだと2段分ボケないと言われます。(F1.8の場合:APS-CではF2.5、マイクロフォーサーズではF3.5相当となる)

3. ダイナミックレンジの狭さ

風景撮影では、空のハイライトや地面のシャドウに粘りが足りないことがあります。RAW現像で持ち上げても破綻しやすく、もう少し余裕のあるセンサーが欲しいと強く思うようになりました。

4. 将来的なシステムの拡張性

マイクロフォーサーズ自体は魅力的なシステムですが、メーカーの力の入れ方や新製品の出方を見ると、長期のメインシステムとしては不安に感じる部分もありました。

なぜNikon Zfcを選んだのか

1. おしゃれで所有欲を満たすデザイン

まず外観に一目惚れ。クラシカルなダイヤル操作とシルバー×ブラックのコントラストは、まるで往年のフィルムカメラの趣。
プライベートで持ち歩くなら見た目の良さも大事。首から下げて街を歩くだけで気分が上がるのはZfcならではです。

2. 既にZマウントレンズを所有している

仕事用にZマウントのカメラを使っていることもあり、レンズ資産を共有できるのは大きなメリット。これまでマイクロフォーサーズ専用に揃え直す迷いがありましたが、
今後はZマウントに統一でき、機材の投資効率も高められます。

3. 元々Nikonユーザーで使い勝手が馴染んでいる

もともとNikonユーザーなので、メニュー体系や操作感が手に馴染みます。メーカーをまたぐ乗り換えでありがちな「操作の違いによるストレス」がないのは安心材料。
Zfcはダイヤル操作が主役でも、NikonらしいUIはしっかり受け継がれています。

4. センサー性能の余裕(APS-C/DX)

NikonHPより(画像はZ30)

ZfcはAPS-Cサイズ(DXフォーマット)のセンサーを搭載。マイクロフォーサーズより大きい分、高感度耐性やボケ量、ダイナミックレンジに余裕があり、
プライベートでも「この一枚」をより高画質で残せる安心感があります。

実際に使ってみて

NikonZfc+NIKKOR Z 40mm f/2

買い換えてからしばらく、Zfcを持ち出す機会がぐっと増えました。

  • 街歩きのスナップ
  • 旅行先での風景
  • 家族との日常

どの場面でも「撮りたい」と思ったときに気分が上がり、写りのクオリティも一段上がった実感があります。マイクロフォーサーズ時代に感じていた「ここが限界かもしれない」という気持ちが解消され、撮影体験そのものがいっそう楽しくなりました。

Zfcは見た目はクラシカルでも、動画やAFなど現代的な機能がしっかり。必要十分の機能性と所有欲を満たすデザインの両立が好印象でした。

まとめ

マイクロフォーサーズは優れたシステムですが、センサーサイズ起因の限界(ボケ量・高感度・ダイナミックレンジ)や将来的な拡張性に不安を感じ、買い替えを決意しました。
一方のNikon Zfcは、クラシカルで所有欲を満たすデザインに加え、手持ちのZマウント資産を活かせること、Nikonユーザーとして操作が馴染むこと、
そしてAPS-Cセンサーによる画質の余裕が決め手となりました。これからはZfcをプライベートのお供に、もっと写真を楽しんでいきます。

この記事が、同じように乗り換えを検討している方の参考になればうれしいです。

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