フリープロカメラマンのカメラのすみ分け(2025年10月)

カメラマン夫

プロフィール:Nikonユーザー。仕事用のメイン機はD750。サブ兼プライベートでZ5(仕事で使うときはFTZアダプターを使用)、プライベートではZfc。以前はプライベートではマイクロフォーサーズ(MFT)を使っていたが、レンズ資産を有効活用するためにMFT機材を売却し、Zfcへ移行した。
「使い分け」は必要か?
フリーランスで写真を撮ると、仕事と私用でカメラに求められるものが異なります。信頼性・耐久性・バッテリー持ちを優先する仕事用と、携帯性や“撮る楽しさ”を優先する私用機。この相反するニーズを満たすために、複数台を役割分担して使うのは理にかなった選択だと感じています。
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仕事のメイン機:Nikon D750

NikonD750+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR

用途:出張撮影、結婚式、イベント、ポートレート等の仕事。

D750は光学ファインダーを備えたフルサイズ一眼レフの王道機。最新機に比べると古さは感じるものの、現場での信頼性は抜群です。私が現場でD750を選ぶ理由は以下の通りです。

Nikonではフルサイズ機をFX機。APS-C機をDX機といいます。
D750 - 概要
ニコンのフルサイズフォーマットデジタル一眼レフカメラ「D750」の製品ページ。感性を、解き放て。カメラ、レンズ、アクセサリーなどの製品特長、主な仕様、撮影サンプル、関連製品に関する情報も。
  • 光学ファインダーによる遅延のない被写体把握(瞬間を切り取る安定感)
  • フルサイズならではのダイナミックレンジと高感度耐性
  • 堅牢性と長時間稼働するバッテリー(仕事での安定感)

まとめると、D750は「現場で確実に仕事を遂行するための道具」として最適です。信頼性重視の仕事撮影では、現在も手放せない存在です。

サブ機兼プライベート:Nikon Z5(+FTZアダプター)

NikonZ5+NikonZ40mmf/2

用途:仕事のサブ機、プライベート撮影(旅行・スナップ)、望遠レンズを使う撮影(動物園・野鳥)。

Z5はフルサイズのミラーレス機として入門機ながら万能タイプ。仕事でのサブ機としては、FTZアダプターを介してFマウントレンズを使える点が非常に便利です。D750で使っているレンズをそのまま流用できるので、現場での運用がスムーズになります。

NikonZ5+AF-S NIKKOR 24-120mm f/4G ED VR【FTZⅡ】

Z5を選ぶメリット

  • フルサイズの描写をミラーレスで手軽に得られる
  • FTZでFマウント資産を活用できる(D750との互換性)
  • EVFでの見たまま撮影がしやすく、色や露出確認が直感的
  • 小型軽量レンズを付ければ日常使いに最適

spicaカメラマン
spicaカメラマン

仕事のサブ機としてだけでなく、プライベートでも使いやすい“2役”の機体として重宝しています。

プライベート専用:Nikon Z fc

用途:街スナップ、旅行、カジュアルなポートレート、ブログやSNS用のスナップ撮影。

Z fcは見た目の良さと携帯性が魅力のAPS-Cミラーレス。正直「ちょっとチープ」に見える部分(樹脂感など)を指摘する声もありますが、それを補って余りある“所有する喜び”を与えてくれるカメラです。実際、私はZ fcを手にしてから、撮影頻度が明らかに上がりました。

Z fcをプライベート用にする理由

  • 小型軽量で日常に持ち出しやすい
  • デザイン性が高く、ファッションとの相性も良い
  • Z5と同じZマウント(ボディはAPS-C)なのでレンズ資産の共有がしやすい

spicaカメラマン
spicaカメラマン

「間違いなく所有欲を満たしてくれる」という表現は、Z fcの魅力を的確に表しています。撮ること自体を楽しみたいときに最適な一台です。

補足:マイクロフォーサーズからZへ乗り換えた理由

マイクロフォーサーズからNikon Zfcへ買い換えた理由 〜私のカメラ選びの記録〜
プライベートでは長らくマイクロフォーサーズを愛用してきましたが、画質面の不満がどうしても拭えず、思い切ってNikon Zfcへ乗り換えました。本記事では、マイクロフォーサーズの一般的な不満点と、Zfcを選んだ具体的な理由、実際に使って感じた...

以前はプライベートでマイクロフォーサーズ(MFT)システムを使っていました。MFTは小型で機動性が高く、旅行やスナップには理想的でした。しかし、仕事用カメラがNikonであることを踏まえると、次第に「マウントを統一してレンズ資産を活用したい」という考えが強くなりました。

乗り換えによるメリット

  • Z5とZfcでレンズを共有できるため、無駄な追加投資を抑えられる
  • 編集のカラーマネジメントや描写傾向が揃うため、ワークフローがシンプルになる
  • 機材管理が楽になる(アクセサリや予備バッテリーの共用など)
spicaカメラマン
spicaカメラマン

結果的に私はMFT一式を買取に出し、その資金でZ fcを導入しました。機動性ではMFTに譲る面もありますが、全体の効率化とレンズ活用の面で満足しています。

現場での機材運用ルール

複数台を持ち歩くときに役立つ、私の運用ルールをいくつか紹介します。

  • 役割を明確にする:メインはD750、サブはZ5、私用はZ fcと決めておくと迷わない。
  • FTZは常備:仕事でFレンズを使う可能性がある日はFTZをカメラバッグに常備。
  • レンズの振り分け:仕事用の大口径、重めの望遠はD750+Z5(FTZ)、軽い単焦点やスナップ用はZ5/Z fcに振る。
  • バッテリー管理:仕事用(D750,Z5)と私用(Zfc)でバッテリーを分け、混同しない(D750,Z5はバッテリーが兼用なので管理が楽)。
  • 保険的役割:サブ機は「故障等トラブルの保険」としても機能するため、常に動作確認を行う。

カメラのすみ分け(まとめテーブル)

カメラ 主な用途 ポイント
Nikon D750 仕事(出張撮影・挙式・イベント) 光学ファインダー、堅牢性、バッテリー持ち
Nikon Z5(FTZ併用) 仕事サブ機・プライベート Zマウントの描写力、Fレンズ活用、万能型
Nikon Z fc プライベート・街スナップ 軽量、デザイン性、撮る楽しさ重視

最後に:機材は「道具」であると同時に「楽しみ」でもある

カメラは単なる道具である一方、持っていることで撮影意欲が湧く「所有の快楽」を与えてくれる側面もあります。私のようにフリーで働く人間にとって、仕事の信頼性を保ちつつ、私的な撮影で得る喜びを残すことは大切なバランスです。

NikonZfc+NIKKOR Z 40mm f/2

今回紹介したD750・Z5・Z fcのすみ分けは、私が長年の現場経験を経て辿り着いた答えです。機材の使い分けに悩んでいる方の参考になれば幸いです。

カメラ :NikonD750
レンズ:TAMRON 100-400mm F/4.5-6.3 Di VC USD (Model A035)

(この記事は筆者の個人的な運用方法をまとめたものです。機材の選択や使い方は撮影スタイルや予算によって最適解が変わりますので、参考情報としてご活用ください。)

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