長崎バイオパークで中古で購入したNikonD7000とTAMRONの28-300mmのセットで動物園スナップ撮影をしました。今回使用するNikonD7000に限らず、APS-C機は「レンズに明記されている焦点距離の1.5倍(キャノンは1.6倍)の焦点距離で撮影できます。」その特性を活かして遠くの被写体にグッと寄った撮影を行いました。
撮影時のカメラの設定
- Aモード(絞り優先)暗いレンズなので基本開放F値
- ISOオート(ベースは200で上限3200に設定)
- 最低シャッタースピード1/500(ISO上限の3200になると1/500から下がってくるので確認しながら撮影します)
- AF-A(AF自動切り替え)
- シャッターは単射
- ホワイトバランスオート
- 露出補正は+-をこまめに変更
- ピクチャーコントロールはVI(ヴィヴィット)
動物園撮影で気をつけること(NG)
- フラッシュを使わない
- 三脚を使う時は周りを確認・占領しない
- 音を出して動物の気を引こうとしない
AモードでF値は自分で決めます。キャノンだとAvモード。
屋外・室内と行き来するのでISOはオートに。200-3200でカメラ任せ。(NikonD7000はISO上限6400です。ただ感覚的にISO3200がいっぱい)
シャッタースピードは1/500。通常は【1/焦点距離】に設定しますが、今回のレンズは望遠が300mmでAPS-C機にセットするので450mm相当になるので1/500に設定。
写真と動物
撮影日:2023年5月
アカハナグマ
毛皮の背中側は赤褐色から茶色で、腹側は黒や淡い茶色です。また、顔には白い模様があり、目の周りには黒い線が入っていることが特徴的です。
寿命は17~18年です。名前はアカ・ハナグマで、赤いハナグマの意味です。アカハナ・グマと切って読むと赤い鼻をしたクマになっていまいます。
2000年9月に現在の群(10頭)がオランダの動物園から来園しました。そして翌年の2001年5月には4頭のメスが12頭の赤ちゃんを生みました。1年でその数は倍となり、とてもにぎやかです。
エサをもらう時に、後ろ足で枝にぶら下がっている姿が人気です。
長崎バイオパークHPより
ワオキツネザル
「リスザルの森」の木の上でくつろいでいる「ワオキツネザル」。わかりにくいところに居て、見つけるのに苦労しました。また撮影するのも、この角度以外だと顔や体が写らない場所でした。本当は顔を正面側から撮影したかったのですが、今回は撮影できず。ただ木の上のサルをこれだけ捉えることができました。
黒と白の輪を重ねたような模様の尾を持つことから、この名前が付きました。寿命は15年くらいですが、飼育下では25年生きたという記録があります。
放し飼いの1頭は、クロキツネザルやブラウンキツネザルに比べて、控えめで少し神経質なところがあります。ワオキツネザルの群は、お互いの生活圏をテリトリーにしていて、よく島の池越しに雄が尾に臭いをつけ、威嚇のポーズをしている場面が見られます。脱走したカピバラなどが来ると、警戒の声を上げて知らせてくれることもあります。
長崎バイオパークHPより
クロキツネザル
ワオキツネザルと同じ「リスザルの森」にいる「クロキツネザル」。このクロキツネザルは人の近くへもよってくる性格のこで、顔にフォーカスを合わせて寄りの撮影ができました。近づくと逃げてしまうの焦点距離で360mmで撮影。警戒されずにこれだけ近づいたように撮影できるのも【高倍率ズームレンズ】の良いところですね。
キツネザルの仲間は野生の個体数が少ないため、国際的に保護されている貴重なサルたちです。クロキツネザルは1991年に10頭が来園し、最初は島で飼われていました。ところがある日、島で群が分かれ、何頭かが島を飛び出して新しい群ができました。それが放し飼いの始まりです。彼らは口笛を吹くと集まってきて、リンゴなどをねだります。手の平に乗せて差し出すと、手から食べてくれます。最初は馴れ馴れしさに戸惑うお客様もいますが、あまりの可愛さに1度エサをあげると、やみつきになるようです。
長崎バイオパークHPより
ミニブタ
「アライグマとレッサーパンダの丘」で見ることのできる「ミニブタ」とても気持ちよさそうに眠っていました。ミニブタまでの距離があり、ここでは450mmで撮影。ここまで望遠が使えると眠っている表情も捉えることができます。ちなみにミニブタですが、全然ミニに見えなかったです。
小型のブタの品種です。通常のブタと比較して体サイズが小さく、可愛らしい外見が特徴です。ミニブタはペットとして人気があり、家庭で飼育されることが多いです。
ミニブタの体長は一般的には約50〜100センチメートルほどで、体重は成体で20〜100キログラム程度です。ただし、個体差や品種によってもサイズは異なることがあります。成長したミニブタは小さいながらも力強く、コンパクトな体つきをしています。
ペットとしても人気を集めていますが、ミニブタの定義は100kg以下のブタです。
99kgでもミニブタです。
一般的なブタと比べればミニですが、どう見てもミニではありません。
エサをもらったり、喜ぶときは犬のように尻尾を左右に振ります。その時の尻尾の振り方がとても愛らしいのです。
長崎バイオパークHPより
オオカンガルー
大型の有袋類で、オーストラリア固有の動物です。オオカンガルーはオーストラリアの国の象徴的な動物であり、広範な地域に分布しています。
体色は灰色のため、以前はハイイロカンガルーと呼ばれていました。アカカンガルーに次ぐ大型のカンガルーです。
妊娠期間は約36日で、1産1子です。生まれた子供は自力で袋の中に入り、約6ヶ月で袋から顔を出します。袋の中には4つの乳頭があり、そのひとつを使用します。
このカンガルーたちは福岡県北九州市ひびき動物ワールドからオス6頭、メス4頭が2008年3月に来園しました。当園ではオオカンガルーの展示場に人が入ることが出来ます。この時に触ることもできるでしょう。
長崎バイオパークHPより
カバ
カバは、哺乳類の中でも特に水生の生活に適応した大型の動物であり、カバ科に属しています。主にアフリカとアジアに生息しており、2つの種、アフリカカバとアジアカバが存在します。
アフリカカバ(英: African hippopotamus)は、アフリカ大陸に生息しています。彼らは大きな体と丸い頭、短い四肢、厚い皮膚が特徴です。成体のアフリカカバの体長は約3.3〜5メートルで、肩高は約1.5〜1.7メートル、体重は1,500〜3,200キログラムにもなります。彼らの体は非常に頑丈で、皮膚は灰色から暗褐色で、厚く剛毛が生えています。
アジアカバ(英: Asian hippopotamus)は、主に南アジアの河川や湖沼に生息しています。アジアカバはアフリカカバよりもやや小型で、体長は約2.5〜3.5メートル、体重は1,000〜3,000キログラムほどです。彼らの体色は灰色や茶色で、アフリカカバに比べて体がやや細長く見えます。
カバは水生生活に適応しており、河川、湖沼、沼地などの水域に生息します。彼らは優れた泳ぎ手であり、水中では足を使って歩くこともできます。彼らは水辺で過ごし、日中は水中に浸かって体温を下げたり、水中で休息したりします。
学名・英名の「Hippopotamus」は、「河に住む馬」という意味が語源となっています。日本でも明治のはじめまでは文献に「ヒッポポテマス」と出ています。当園のカバ池は日本の動物園のカバ池の中でも一番広いです。
ドンとノンノンの子供として誕生したモモはバイオパークの人気者。モモはムーと結婚し、翌春4月22日に赤ちゃんを出産。モモから生まれたので名前は「ももたろう」。この「ももたろう」は2002年4月に中国の動物園に婿入りしました。2003年7月26日にはモモの第2子(メス)が生まれ、名前は「ゆめ」と名付けられました。「ゆめ」は2007年6月26日、富士サファリパークさんへ移籍。2009年4月には第3子の「龍馬」(オス)が生まれ、翌年鹿児島の平川動物公園に繁殖のため移動。2011年5月には第4子の「百吉」(オス)が生まれました。
しかし、2012年2月、モモの良き伴侶だったムーが腹膜炎のため死亡しました。
現在は新しい夫のデメタと暮らし、2016年10月にはモモの第5子になる「テト」を出産しました。
長崎県バイオパークHPより
カメ
ケズメリクガメ
望遠450mmを使ってあおり目に撮影しました。小さめのカメでしたが、手前の干し草を前ボケさせて、「のしのし」と歩く臨場感を表現しました。
性格的には比較的おとなしく、飼い主との関係を築くことができます。一部の個体は手などの触れることに慣れることができ、飼い主とのコミュニケーションを楽しむことができます。しかし、個体差があり、人間によってストレスを感じることもあるため、十分な注意と適切な取り扱いが必要です。
ペットショップなどで10cmほどのケヅメリクガメの子亀が販売されているのを見かけることがあります。
説明もあまりなく当たり前のように販売されていることがありますが、ケヅメリクガメはリクガメの仲間ではゾウガメに次ぐ大きさに成長します。
甲長(甲羅の長さです)70cm超、体重50kg超、寿命30年以上になるカメを生涯飼育できる家庭がいくつあるでしょうか。
もともとよく歩く種類のカメでもあるため、展示場内をうろちょろしているところをよく見かけます。
前にエサがあろうと仲間が食べていようと突き進みます。ケヅメ無双です。
長崎県バイオパークHPより
ミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)
重なるミシシッピアカミミガメ(ミドリガメ)を撮影しました。物音で逃げることが多いのですが、動物園にいるからか、こちらを見ているようで面白いカットが撮れました。
ケープハイラックス
ライブドームを見上げると岩場を移動している「ケープハイラックス」を発見しまいた。被写体は小さくガラス越しの撮影だった為「レンズをガラスいっぱいに近づけて、写り込みを最小限に抑えました」更に編集ソフトで「かすみ除去」を施すことでクリアな仕上がりになりました。
ケープハイラックスは、岩場や山地などの岩の隙間に生息し、主にアフリカ大陸や中東地域に分布しています。
ケープハイラックスは小型から中型の哺乳動物であり、体長は約40〜70センチメートルになります。彼らは丸い形状の体をしており、短い脚と円筒形の尾を持っています。彼らの体毛は密集しており、茶色や灰色などの地色をしています。
30頭~80頭程度の群れを作ります。姿形がテンジクネズミ(モルモット)に似ていることから、古くはネズミ類の祖先と考えられていましたが、足には蹄に似た偏爪(ひらづめ)があることなどから、近年はゾウの仲間に分類されています。肉球は吸盤のような役目をし、垂直に近い岩場でも登っていくことができます。
2018年1月に赤ちゃんが誕生しました。赤ちゃんはすぐに動き回ることができるように出産直後から目は完全に開いていて、毛も生え揃った状態で産まれてきます。生まれた次の日には、高さが4mある岩場の展示場を1頭で登りあがっていました。
長崎県バイオパークHPより
撮影機材
カメラ NikonD7000
このD7000は私がカメラにハマるきっかけになったカメラです。ニコンのAPS-Cセンサー搭載の中級機です。手にした時の感動は忘れません。毎日の撮影が楽しくなり、写真を好きにしてくれたのは間違いなくこのNikonD7000です。
レンズ TAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A061)
タムロンの便利ズーム28-300mm。これ一本でいろいろな表現ができます。
フルサイズ用の高倍率ズームレンズ。「高倍率」「安価」ということを感じさせない描写。ズームが故に、多少の歪みや、開放での甘さはあるものの、少し絞れば解像力はアップ。サイズも小さく、軽いレンズはタムロンの得意とするところ。旅行や山登りなどに揃えて持っていて損をしない1本です。
私が使っているモデルA061は古いレンズです(AFモーターがないモデル)。これから購入を検討している人はこのレンズの後継機種がオススメです。
レンズ AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR
上記で紹介したTAMRON AF 28-300mm F3.5-6.3 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO (Model A061)は型が古く、中古市場でも安定した供給がないので同じ28-300mmの焦点距離に対応したNikon純正の高倍率ズームレンズAF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VRも合わせて紹介します。
焦点距離28-300mm、約10倍の高倍率ズームレンズ。約10倍という変倍比により、広角での風景写真から望遠撮影まで1本で幅広い画角での撮影が可能。約4段分の手ブレ軽減効果を発揮する「手ブレ補正(VRII)」機構と、フォーカシング時に全長変化のない「IF方式」を採用。
静粛なAFを可能にする超音波モーター「SWM」や、「M/A」モードと「M」モードの2つのフォーカスモードを搭載しているレンズです。
カメラのキタムラ【AF-S NIKKOR 28-300mm f/3.5-5.6G ED VR中古一覧】
Fマウントレンズですが28-300mmと使い勝手がとてもいいレンズです。Nikonの最新マウントであるZマウントではまだこの28-300mmのレンズが発売されていないので「FTZ」マウントアダプターを使ってZシリーズのカメラに使用するのもアリですね。
長崎バイオパーク
長崎バイオパークは、長崎県西海市にある動物園です。敷地面積は約総面積30万平方メートルです。 福岡ヤフードーム(敷地面積17万平方メートル)の2倍弱に相当し、多くの動物たちが自然な環境で暮らすことができるように設計された動物園です。
コンセプトとして【遊んで、学んで、ふれあって】とあり、実際に「エサやり体験」や「動物とのふれあい」から動物や動物との付き合い方を学ぶことができます。
長崎バイオパークから車で30分ほどで「長崎ハウステンボス」へ行くこともできます。長崎旅行の際はぜひ「長崎バイオパーク」もプランに入れてみてはどうでしょうか?
じゃらん【長崎バイオパーク】
楽天トラバル【長崎バイオパーク 周辺のホテル・旅館】
TEL:0959-27-1090
営業時間:10:00~17:00(入園締切 16:00)
休園日:なし
駐車場:乗用車800台(利用料無料)
入園料:通常料金大人1,900円こちらよりHPを確認ください
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